ずれたラジエターアッパーホース 円周上に割れたアッパーホース接続部
点検のためにボンネットを開けると,アッパーホースの付け根がずれてクーラントが飛び散っていました。バンドを締めるとホースが抜ける方向に動いたので,接合部の割れと判断し,ディーラーへ入庫させました。ホースが付く方向に割れていると思ったのですが,なんと円周上に割れていました。普通は,アッパータンクがコアにかしめられている部分から漏れる方が多いそうですが,この割れ方はサーキットを走っているなど高温になることが多いクルマに多いそうです。私はハードな走行はしないのですが,17年間で22万km走行しているので,どんな壊れ方でも大往生でしょう(笑)。
取り外されたラジエター
サーキットを走らない限りは,クーラントの管理さえしっかりしていれば純正ラジエターで十分なのですが,現在純正ラジエターは66,150円もします。大分高くなっていますね。それに対しARCのエコラジは73,290円で,値引率によっては高性能で作りもいいARCの方が安くなります。また,夏場にエアコンONの状態で高速を巡航すると水温が95℃近くまで上がり,少し水温を下げたいとは思っていたので,適度な容量アップになるであろうARCをチョイスすることにしました。
ラジエター交換ついでの作業では,マウントブッシュ(アッパー・ロア),シュラウド,水温センサー(ECU用と純正メーター用)を交換し,水回りのリフレッシュを完了させることにしました。
ラジエターリフレッシュ後のエンジンルーム ARCエコラジの側面(コア厚24mm)
電動ファン用の水温センサーはアッパータンクへ 開弁圧1.1 kg/cuのラジエターキャップが付属
ARCのエコラジは完全ボルトオンの設計なので,もちろん純正のシュラウドが使用可能です。シュラウドが有ると無いとでは,停車時の水温が結構違うそうですからね。コア厚が24mmというのは純正よりもちょっと厚いくらいかなぁと思っていましたが,一回り厚めな印象です。電動ファン用の水温センサーはアッパータンクに取り付けられるようになりました。純正よりも低い温度で電動ファンが回るのでいいですね。開弁圧1.1 kg/cuのラジエターキャップが付属してきましたが,ウォーターラインをここ2〜3年ですべてリフレッシュしているので,しばらく使ってみることにします。
交換後,早速高速や近所の長い上り坂を走ってみました。純正ラジエターの時には92〜94℃くらいまで上がっていた水温が(エアコンON時),86〜88℃くらいにまで下がりました。冬にオーバークールにならなければ,自分の用途に合ったラジエターと言えそうです。
ちょっと細かい話ですが,向かって左側のECUに信号を送る制御用の水温センサーが部品変更になっていました(部品番号22630-01U00 → 22630-44B20)。他のいくつかの車種でも共通なパーツらしいので,リニューアルしたのでしょう。おかげでけっこう在庫があるそうで助かりました。ちなみに,向かって右側の純正メーターに信号を送るセンサーはそのままのようです。
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