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ボディレストア



 リアホイールアーチの錆の侵攻はひどく,今まで何度も板金補修をしてきました。錆を切除して継ぎ足した鉄板の継ぎ目から,またさらに次の錆が発生し,見事なまでのいたちごっこでした。そして2004年の冬,「この冬を越したら(融雪剤が散布される時期が終わったら),リアフェンダーを交換しよう!」と決意しました。しかし...

   

 リアフェンダーを交換するとなると,ボディの半分以上を塗装することになります。そうなると,普段見て見ぬふりをしてきた他の経年劣化が発生している箇所に目をつぶれなくなってきました。サイドシルプロテクターは,割れたり,変形してボディから浮いてきている状態。フロントフェンダーも錆が蝕み始めていました。サイドシルプロテクターは,2006年の時点ではまだ新品が手に入るようでしたが,純正オプションのパーツであるため,数年後にまた同じように手に入る保証はありません。
 そこで,リアフェンダーを交換することをきっかけに,エクステリアをGT-R化しながらレストアすることを決心しました。GT-Rのフロントアルミフェンダーなら錆びることはありませんし,GT-Rの純正部品であればGTSよりは長く製造され続けるでしょう。


 2005年は,部品を集めました。表に見えるプラスチックパーツは新品,もしくはそれに準ずる程度のもので,その他のパーツは中古品をうまく活用しました(下の表を参照)。上の写真は,部品でいっぱいになった一室(笑)。

主なパーツ 備考
フロントバンパー(ダクト無しタイプ)新品
フロントレインフォース中古品、ダクト有りタイプ
リップスポイラー新品
フロントアルミフェンダー中古品、一箇所へこみ有り
フロントウィンカー新品
サイドシルプロテクター・前側新品
サイドシルプロテクター・後ろ側新古品
リアマッドガード新品


 そして,2006年3月に着工!前後フェンダー交換の作業に加えて,確認できたすべての錆を取り除いてもらいました。ついでに,少しの期間だけインパクトを楽しんだカーボンボンネットもいっしょに塗ってもらいました。次の3枚は,作業中の写真です(何枚か撮っておいてもらいました)。ダッシュボードとセンターコンソール以外の内装も取り外され,骨格だけの状態となっています。

   

 クルマを預けてからおよそ7週間,G.W.前の4月26日に納車されました。すっかり「GT-R仕様」にはしたくなかったので,リアスポイラーを付けずに,GTS用のボンネットで,このような外観にしてみました。すべて「純正仕様」ですが,なかなかユニークな1台になったと思います。室内も天井の内張とサンバイザーを新調したので,内外装ともに新車のようです。これで,少なくともあと10年は乗れそうです。

 
before                              after
 

謝辞:細かい注文を一つ一つ聞き,叶えてくださった日産プリンス担当者のK氏に深く御礼申し上げます。
2012年3月3日改訂

To the tuning spec.

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